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古くなったマンション・一戸建てもリノベーションでバリアフリーに!

   

愛着ある住宅をリフォームしてバリアフリ―住宅にする例を目にするようになってきました。

しかし、築年数の経った住宅はバリアフリーかどうかよりも、配管や断熱材の問題が大きい場合もあります。

配管や断熱材まで改装するには、どのような工事が必要なのでしょうか?


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バリアフリー住宅とは

バリアフリー住宅とは障害物の無い住宅のことで、車椅子や松葉杖でも自由に家の中を動き回ることができる住宅のことを指します。

普通の住宅から、バリアフリー住宅にするためのリフォームは大規模なものから小規模なものまでさまざまです。

  • 廊下からリビングへ入る際のドア部分の段差解消階段への手すりの取り付け
  • ドアを引き戸にする
  • 車椅子が通れるように廊下を広げたり、階段を利用しなくても済むようにホームエレベーターをつける

バリアフリーはリフォームでなく、リノベーションで!

年を取ると住み慣れた街や家を離れたくないと思う人が多いものです。

しかし、長く住んできた古い住宅は、設備の老朽化が激しかったり、床の段差が大きい住宅だったり。

さらには冬の寒さに悩まされるなど、ご高齢の方には堪えるものです。

こうした古い住宅の改装を考える際に大切なのが、断熱性能や配管といった、暮らしの基本となる部分です。

そこでお伝えしたいのが、バリアフリー住宅にするのであれば、リフォームではなく、リノベーションをしたほうが良いということです。

リフォームでは配管まで変えません

リフォームはマイナスのものをゼロの状態にもっていくものだと表現されます。

一方でリノベーションはマイナスのものにプラスアルファの付加価値をつけるものです。

リフォーム工事の代表的なものが、壁紙やフローリングの張り替えやお風呂やキッチンなどの水回り機器の取り換えです。

一方、リノベーション工事は、それよりも大規模な工事で、一度建物を柱や梁がみえるスケルトン状態にして改装します。

そのため、断熱材を新たに付け足したり、配管を取り換えたりといったことが可能になります。

日本は世界で一番ヒートショックによる死亡者が多い

ヒートショックとは、家の中で暖かいところと寒いところを行き来するときに起こる現象のことです。

日本ではこのヒートショックによる年間死亡者数が1万人を超えています。

交通事故による死亡者数が5千人なので、その倍以上の人がヒートショックによってなくなっていることになります。

家の中の寒暖差をなくすためには断熱材を新たに敷き詰めたり、配管から冷気が家の中に伝わらないようにしたりします。

そのためには一度お部屋をスケルトン状態にするリノベーション工事が必要です。

築年数が経った建物は漏水リスク大!

マンションや一戸建ての部屋にはキッチン・お風呂・洗面台・トイレ・給湯器・洗濯機などレバーをひねれば水やお湯が出てくる水回り設備が必ずついています。

こうした水回り設備から出てきた水やお湯は用が済めば排水口に流れていきます。

水は壁や床下の給水管を通って分岐しながらそれぞれの水回り設備の蛇口やシャワーとつながっています。

またキッチンやお風呂は一度給湯器を通って給湯管を通り、お湯となって流れてきます。

そして、使われた水やお湯は近くにある排水管を通って流れ、排水となって一緒にマンションの外へ流れます。

こうした給水管や給湯管、排水管は築年数が経った建物では老朽化していることが多く、漏水しやすくなってしまっています。

参考記事:リノベーションとリフォームの違いは配管にあった

漏水の被害は一軒だけに留まらない可能性もある

マンションの場合、漏水の被害は一軒だけに留まらない可能性もあります。

知らない間に錆びや腐食で劣化した配管がトラブルを起こし、床下から漏水を起こしてしまって下階の住人が被害を被ってしまうことがあるのです。

さらに怖いことに、漏水トラブルはマンションを建てた建設会社でもマンションの管理会社でもなく、漏水を起こした部屋の所有者が責任を取らなければなりません。

漏水トラブルが起こって他の部屋の所有者に被害を与えた場合、当然自分の部屋の床を壊して配管をすぐに直す必要があります。

さらに、被害を受けた下階の部屋の壊れた箇所や家財などを弁償する必要もあります。

築年数の経ったマンションや一戸建ては注意

特にある程度築年数の経った住宅やマンションの場合、亜鉛めっきなど錆びや腐食の発生する素材で出来た配管であることが多いです。

よって、こうした素材の配管を利用しているのであれば漏水のリスクが高いです。

築年数の経った住宅やマンションはバリアフリー工事の時にリノベーションをして、錆びや腐食の発生しづらい塩ビ管に変えることが漏水トラブル対策につながります。

まとめ

古い住宅に住む悪い面ばかりお伝えしてきましたが、ご高齢の方の住み慣れた家や街から離れたくない、という思いは大事にしてあげたいものです。

特に築年数の経った住宅はヒートショックや漏水に対する対策を施すリノベーションを検討することをおすすめします。

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