ロフトのメリットおよび注意点とは
ロフトは、屋根裏部屋とも言われる、天井近くに作られる空間のことを指します。
建築基準法上、採光や換気の関係で一つの居室とはならない部分です。
逆に言えば、居室のように窓の設置がなくても構わない部屋になります。
最近ではこうしたロフトのメリットを利用して、賃貸マンションでも設置する物件が増えました。
大きさや使い方もさまざまで、リノベーションしてロフトを付けたいという方も少なくありません。
ここではロフトについてご説明するとともに、メリット・デメリット及び注意点をお伝えしていきます。
ロフトの用途とは
ロフトの用途は大きく分けて2種類あります。
収納スペースとして利用する
1つ目が収納としてのロフトです。
ロフトはハシゴを使って入る空間なので、普段はあまり使わないような物を置いておくのにとても使いやすい空間です。
ちょっとした小さなロフトでも一つの収納スペースとして大いに活用できるのでオススメです。
部屋として利用する
2つ目がロフトを書斎や趣味スペース、子供の遊び場として使うことも多いです。
天井高が1.4m以下のため、大人が日頃の生活で使う部屋としてはあまり適しませんが、他の部屋とは一味違う雰囲気があり、ロフト部分を広く取る設計も人気です。
ロフトのメリット・デメリット比較
ロフトを実際に取り入れてみて、良かったという方がいる一方、今は使っていないという方もいらっしゃいます。
どんな点がよくて、どんな点が悪かったのでしょうか?
以下で、ロフトのメリット・デメリットを見てみましょう。
ロフトのメリット1:見せない収納としてたっぷり使える
ロフトを広く取ることで、クローゼットよりも広いスペースを収納として使うことができます。
日常の生活で目線が行きにくい部分なので、居住空間もすっきりして見えます。
また、急な来客があった時、とりあえず物を移動させる先としてとても便利です。
季節によって使わない家具・家電や、予備の寝具、スーツケースなどクローゼットには入りきらない物もたっぷり入るので、すっきり生活できます。
ロフトのメリット2:同じ空間の中でも部屋とロフト部分とを仕切って生活できる
ロフトを設けることで、部屋の部分にプラスして空間が出来ます。
同じ空間でも、ロフト部分を別の部屋のように使うことで、お部屋が増えたように感じます。
一部屋の中でも、趣味や遊びの空間と勉強や仕事をする空間を分けることで集中しやすかったり、ライフスタイルによって使い分けたりできるので便利です。
もう1部屋欲しいけど、フロアを増やす程ではない、という場合にロフトでスペースを確保するのもオススメです。
ロフトのメリット3:居室部分に開放感が生まれる
ロフトを設置するにはロフト分のスペースを確保するため、天井の高さが通常よりも高く必要です。
特にロフト部分に窓があれば、吹抜けのような効果で室内も全体的に開放的になります。
収納の効率も合わせると、ロフトによってお部屋をより広く感じることができます。
ロフトのデメリット1:掃除や管理がしにくい
ロフトを収納として使う場合、目の届きにくい部分になるのでどうしても掃除を怠ってしまう場合があります。
はしごや天井の低さから、掃除機を持ちこむのも大変で、ついホコリが溜まってしまいがちです。
上り下りが面倒で結局使わないままになってしまったり、クローゼットと比べて広いが故に奥の方に収納したものを取り出しにくくなったりこともあります。
ロフトのデメリット2:温度が上がりやすい
ロフトは高い位置にあり、風通しも居室と比べると良くありません。
出入りが少ないこともあり、夏場は温度が上がってしまいます。
換気も取りにくいので、夏にロフトで過ごすのはあまり快適とは言えません。
また、収納として使用する場合も、温度によって物が劣化してしまったり、ホコリや熱で害虫が発生したりする場合もあります。
ロフトのデメリット3:荷物を持っていくのが大変
ロフトは収納として利用されることが多いですが、高いところにあるため、荷物を運ぶの大変というデメリットがあります。
ロフトを収納として使う場合は、頻繁に使うものではなく、年に数回しか出さない季節モノなどを置く場所として利用するとよいでしょう。
ロフトを設置・導入する際の注意点
ロフトを取り入れる際の注意点をお伝えします。
定期的に掃除をする、またはしやすい場所に設置する
ロフトは高いところにあり、最初は目新しさもあるのですが生活していくと登ることに苦痛を感じ、活用しないままになることがあります。
このような事態にならないよう、どのように使うのか良く考えて、その利用の用途を考え、利用しやすい場所に設置するとよいでしょう。
また、定期的に掃除を行い、衛生面にも気を付けなければなりません。
窓を付ける
ロフトは太陽の光を直接受ける屋根に近いため温度が上がりやすく、また毎日使わないお部屋になりやすく、ホコリがたまります。
そのため、ロフトを設置するのであれば窓を設けて、空気を入れ替えやすくすることをオススメします。
エアコンの性能にも注意
ロフトを設けることによって天井高も上がり、ロフトのある部屋は通常のお部屋よりもエアコンの効果が低くなってしまいます。
エアコンを購入する時に、実際のお部屋の帖数よりも少し広めのものを選ぶとよいでしょう。
まとめ
ロフトはうまく使うととても便利ですし、空間的な面白さ、目新しさも感じられます。
収納として使う場合には、お掃除や設置場所に注意することでとても有効に活用できます。
居住空間として使う場合には、他にはないワクワク感や、プライベートスペースとして楽しむことが出来ます。
一方で、残念ながら設置はしたはよいもののあまり使わなくなったという意見も聞かれます。
折角設置するのであればそのような事態にならないよう、ライフスタイルに合わせてロフトの使い方を事前によく検討して設置するようにしましょう。
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