ウォークインクローゼットのメリットおよび注意点とは
収納スペースはできれば広く確保したいですよね。
最近の住宅ではタンスや棚を置かず、クローゼットや押し入れだけで収納を簡潔されるものも多いため、収納の計画は重要なポイントとなります。
そんな中、大容量の収納スペースを持つウォークインクローゼットは最近人気の収納スペースです。
ウォークインクローゼットはどんな特徴があり、どのようなメリット・デメリットや注意点があるのでしょうか。
ウォークインクローゼットの用途とは
ウォークインクローゼットは「人が歩いて入れる」収納スペースの事です。
収納と言えば、押し入れやクローゼットが思い浮かぶのではないでしょうか。
クローゼットは衣類の寸法に合わせて作られており、平均的な奥行きが50～60cm程度のハンガーパイプのある収納スペースの事を言います。
一方、押し入れは、寝具・日用品などを入れるのに適している収納で、ハンガーパイプはなく棚があります。
ただし、押し入れもクローゼットもハンガーパイプと棚が両方ついているものもあります。
ウォークインクローゼットは衣類を入れるもの、寝具を入れるものの両方の役割を果たすことができます。
そのどちらの役割を持たすかにもよりますが、基本的にはハンガーパイプも棚も両方ついているものが多いでしょう。
ウォークインクローゼットのメリット・デメリット比較
ウォークインクローゼットにはどのようなメリット・デメリットが存在するのでしょうか？
ウォークインクローゼットのメリット1：まとめて収納がしやすい
ウォークインクローゼットは、中にハンガーパイプや棚が揃えられている事が多いです。
そのため、量がかさばるコートや大量の衣類を一箇所に収納する事が可能です。
衣類を一箇所に収納できるので衣替えなどの手間も省けます。
ウォークインクローゼットのメリット2：衣類以外も収納できる
クローゼットは奥行きがあまりないため、少量の衣類が適していると言えます。
しかし、ウォークインクローゼットは人が入れるスペースがありますので衣類以外のものも収納できます。
例えば、スーツケース・ゴルフバッグなどのスポーツ用品です。
場所をとり収納しにくいようなものも見えないように、ウォークインクローゼットの中に収納できます。
ウォークインクローゼットのデメリット1：デッドスペースができてしまう
ウォークインクローゼットとは人が入れるようにしないといけないので、必然的に人が立つスペース分は収納できません。
また、収納できないばかりか歩いて入る必要があるため、歩く部分にはモノを置くこともできません。
同じ2帖の収納スペースを設けるのであれば、実は2帖のウォークインクローゼットを配置するより、2帖のクローゼットや押し入れを配置したほうが収納量は多くすることができます。
しかし、まとめて収納できたり、衣類以外のものも収納できたりするというメリットがあるのも事実です。
こうしたことをよく理解した上で効果的な配置を心がけるとよいでしょう。
ウォークインクローゼットのデメリット2：収納の仕方に工夫が必要
ウォークインクローゼットは、収納スペースが広い分大型のものから様々な物を大量に収納できます。
ただし、収納の仕方を考えずに収納すると、積み上げたものが届かなかったりします。
また人が通るスペースまで積み上げてしまい、奥まで入れないということもあります。
収納の仕方には工夫がいりますが、上手く活用すれば部屋に置く荷物をどんどん減らすことができます。
ウォークインクローゼットを設置・導入する際の注意点
ウォークインクローゼットを導入する際にはどのような点に注意するとよいのでしょうか？
リノベーションの際はスペースと環境確保が課題
最低でも2畳以上をウォークインクローゼットのスペースに充てるためどの部屋に設置し、どこを入り口にするかが重要です。
なぜなら収納スペースは密閉された空間になり締め切ると湿気がたまりやすいからです。
また、ウォークインクローゼットが外壁に面している場合は結露の影響を受けやすいです。
隣に部屋がある壁への設置にするか、換気ができるようにするなど結露対策をする必要があります。
奥行きの取りすぎに注意
ウォークインクローゼットは、どうしても広い収納スペースを作ろうと奥行きを広く取ってしまいがちですが、これには注意が必要です。
実際奥行きを取りすぎて、奥まで行くのが手間になり手前にしか収納をしないなどの新たなデッドスペースを生む可能性があるからです。
せっかく広いスペースを確保したのに使わなければもったいないです。
奥行きを取りすぎてしまった場合は、移動が可能なキャスター付きの収納を置くなどして楽に手前に動かせる収納を用意し、中に置いておくとよいでしょう。
まとめ
ウォークインクローゼットは最近人気の収納スペースで、新築住宅においては主流になりつつあります。
その理由が外から見ただけでは、普通のクローゼットと変わらないですが実際開けてみると大容量の収納スペースであることが魅力だからです。
また部屋に置いていて邪魔になっている衣類以外の大型荷物まで収納できます。
ただし、リノベーションの際には、設置する部屋の環境とスペースには、十分注意してご自身にあった収納スペースを設計することが大切です。
