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流行の「リビ充」とは? そのメリット・デメリットと間取りをご紹介

   

2017年ごろから、住宅業界では『リビ充』がプランニングのひとつのポイントとして注目されるようになりました。

ここではリビ充のメリットや、リノベーションに取り入れる際のデザインのポイントについてご紹介します。

今どきのトレンド『リビ充』とは?

リビ充とは、リビングを最大限に広げた間取りで、家族それぞれが自分らしい過ごし方をするスタイルのことをさします。

リビングというとテレビを見たり、食前や食後の会話を楽しんだりするだけの場所といったイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。

リビ充な暮らし方は、それだけに留まりません。

たとえば、ダイニングテーブルで本を読んでいるパパと背中合わせで座ったママが、カウンターテーブルでネットの動画サイトを見ていたり、子供たちは宿題をしたり、おもちゃで遊んだり。

書斎や子供部屋にこもるのではなく、リビングでひとつの空間を共有しながら、各人が自分のしたいことに熱中するのが、リビ充の過ごし方です。

リクルート住まいカンパニーのアンケート調査によると、リビ充家族は夫も妻も家で過ごす時間の8割以上をリビングで過ごしていたそうです。

同じ空間で過ごしながら、一方は仕事をしたり、音楽を聞いたり、もう一方はスキンケアやボディケアをしたり、子供と遊んだり、異なる過ごし方をしています。

子供も高校生以上になると、半数以上が子供部屋で過ごす時間の割合が増えていきますが、中学生以下はリビングで過ごす子の割合が多く、リビ充の効果は将来的にも長く続くことが期待できます。

リビ充のメリット

リビ充は具体的な間取りの例を見ると、寝室や子供部屋は狭く、リビングダイニングの幅を最大限に広げていることが特徴です。

ひとつの大きな空間にすることで、以下のようなメリットが生まれます。

  • 家族がお互いに何をしているか分かる
  • 親子・兄弟姉妹間の会話が自然と生まれる
  • 家族の関係がフレンドリーになる
  • 同じ空間で過ごすと連帯感が生まれる
  • 子供の勉強がはかどる

リビ充に関する各アンケートでも、同じ空間でそれぞれが過ごすことで、互いの息遣いや行動を身近に感じられる点がメリットにあげられています。

互いに別々のことをしていても、ふとした拍子に会話が生まれるので、書斎や子供部屋にこもる家庭よりも自然なコミュニケーションがとれます。

結果、家族の関係がより親密になり、実際、「自分が子供の頃より親子の関係がフレンドリーだと感じる」と答えた両親の割合が全体の6割にも及びました。

隔てるものがない場所で一緒に過ごすことで、連帯感や一体感を覚えやすくなります。

また、宿題や勉強で分からないところがあると、すぐに親や兄姉に質問できる環境から、子供の勉強がはかどる点も嬉しいところです。

ある程度の音がする場所・家族が身近にいる空間での勉強は、リラックス効果によって集中力がアップする、と某私立小学校の副校長も提唱しています。

リビ充のデメリット

リビ充のデメリットは、先にあげたメリットの逆です。

  • 家族が自分のすることに干渉してくる
  • プライベート空間がない・狭い
  • 子供の勉強についつい口を出してしまう

空間を共有するとお互いが何をしているか分かり、人によっては自分のすることを監視されているように感じる場合もあるようです。

リビ充は個室を小さめに作ったり、思い切ってなくすことが多いため、必然的にプライベート空間がなくなってしまいます。

思春期の子供や私物の多い人にとっては、自分だけの空間を作れず、かえってストレスを感じることもあるでしょう。

また、リビング学習の失敗例でもよくとりあげられるのが、親が子供の勉強に余計な口出しをしてしまうケースです。

親子コミュニケーションのつもりや、アドバイスを与えているつもりでも、子供にとっては過干渉に感じたり、自分のやり方を否定しているように思うものです。

本来のリビ充の意味は、『リビングでの暮らしを充実させて、家族それぞれが思い思いに過ごしながら空間を共有すること』です。

リビングで過ごすときは家族同士、干渉しすぎず、適切な距離をとって、見守るつもりで好きなように過ごさせましょう。

リノベーションでリビ充な間取りにするポイント

「とにかくリビングを広くすれば良い」という考えは失敗の元です。

リビ充を希望していることを担当者やデザイナーに伝え、専門家の意見も参考にしながらデザインや具体的な間取りを決めましょう。

実際にリノベーションを行う際は、以下の点を意識してプランを組み立てていきます。

  • 目的に合った間取り
  • 将来の使い勝手も考慮
  • インテリアとのバランス

ただリビングを広くして部屋数を減らしたり、個室を小さくするだけでは、リビ充とはいえません。

リビングで何をしたいのか、ある程度は決めておくべきです。

たとえば子供にリビングで勉強してほしいのであれば、子供用の勉強机を置くのか、家族共有のカウンターテーブルを使わせるのかで全体の印象は変わります。

収納力を犠牲にしたくない方は、段差のあるスペースを作って床下に収納するのか、ロフトを作るのかなど、新たな収納スペースの確保が必要です。

また、子供が小さいうちは気にならなくても、将来的に個室を欲しがる可能性があります。

子供部屋をなくした間取りを選ぶ場合、将来は子供部屋をどう確保するのか、担当者と相談しておきましょう。

可動式の壁を作ったり、再びリノベーションすることにしたり、将来の計画も含めて間取りを考えると、次にリノベーションする際のコストを抑えられます。

とくに造作家具の取り付けやコンセントの位置などは、将来の間取り変更イメージも持ちつつ決めるべきです。

インテリア選びも、リビ充感アップには重要です。

たとえばリビングをより広く見せたいのであれば、間取りの工夫に加えて背の低い家具を採用するなど、インテリアでの視覚的な効果も活用しましょう。

リノベーション会社の中には、インテリアのコーディネートにも力を入れていたり、プラン内にサービスとして組み込まれていたりするところもあります。

オリジナルの造作家具が作成可能なリノベーション会社も多いので、インテリアを含めて総合的なプロデュースの依頼も検討してみてください。

リビ充な間取りの施工事例

遊び、勉強、団らんなど、リビ充の定義は住む人によって異なるため、ひとつでも多くの施工事例を見て、自分が望むリビ充とは何かを探ってみてください。

ここでは、実際にリビ充とオリジナリティを両立させた施工事例についてご紹介します。

株式会社ブルースタジオの施工事例

玄関前の部屋や壁を取り除き、大きな土間に改装しました。

土間といってもありふれた無機質なものではなく、暖色のクロスと丸く切り取られたデザインが可愛らしく、リビングも兼ねたスペースです。

土間とフローリング部分を区切る役割も担うキッチンと、ベランダ側に配置した半個室の寝室スペースは、どちらも天井部分を広く開け、壁を低めに統一。

玄関からの見晴らしが良く、ベランダからの光が奥までしっかり届くため、リビングが実際よりもさらに広く見えるようなデザインに仕上がっています。

また、玄関近くの土間スペースは、将来的に子供部屋が必要になったときは再度リノベーションすることを想定しているそうです。

リノベる株式会社の施工事例

2つの子供部屋と寝室、ウォークインクローゼットをすべてひと続きにしたのが、リノベる株式会社の施工事例です。

玄関から大きく左右にスペースを分け、リビングやキッチン、浴室やトイレのある右側と、ひと続きの部屋がある左側。

中央を引き戸とわずかな壁で簡易的に隔てているだけなので、引き戸を開ければ個室がまったくない大きなリビングに変わります。

完全に閉じきらないことで、家のどこにいても家族の息遣いを感じられる一方、最低限のプライバシーをわずかな壁で確保できるよう工夫されています。

子供部屋は将来、それぞれ個室化する予定ですが、勉強机はリビングに設置しており、大きくなっても主な生活スペースはリビングに固定されそうです。

株式会社リビタの施工事例

個室の壁をすべて取り払い、巨大なワンルームにした事例です。

玄関のすぐ横に位置する寝室を隔てるのは、カーテンと可動式ロフトのみ。

ロフトは収納スペースを確保するだけではなく、来客時にはちょっとした目隠しになり、黒板加工された壁部分はお絵かきし放題です。

バルコニーや大きな窓のある、リビング横には、ワーキングスペースを確保。

ロフトを可動式にすることで、子供が室内で遊べる空間作りにもなり、必要に応じてリビングの広さを変えたり、間取りを変化させたりできます。

まとめ

リビ充な間取りは、家族みんなが自然に集まってくるような、家の中で最も明るく賑やかになる場所にするための工夫です。

リビングを家族それぞれの目的に合わせてカスタムすることで、広いだけの空間とは違った、家族同士の絆を育てていける家になります。

こちらでご紹介した事例を参考に、ぜひ挑戦してみてください。

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